加藤です

山歩きは里山に始まり里山に終わる、と。ジジィになると物臭力がつき行動半径も狭くなる。今日は多摩市の恵泉女学園から南へ小野路の里山を歩いて来よう。このエリアは鎌倉古道や布田道、大山古道など歴史道が交差する。土地勘があり物好きなら裏道や抜け道歩きも面白い。さてっ今日はどんな発見が···。

話の寄り道。思わず吹き出すちびっ子の話。ひなちゃんママのお弁当どうだった?···うん美味しさと不味さのバランスが丁度良かったよ···なにそれぇ~···ママ!今日パパが迎えに来てくれておやつもくれた。パパもずいぶん成長したね···ぷっあらまっ!
ママコノシリヌグイ
珍変換も楽しい。先生!今日食べたツルナシニンゲン美味しかったよ···あらっニンゲン食べちゃったの···。これ園児が育てたツルナシインゲンの事。それとアタシ、ちのうけんさやったことあるよ···知能検査?···細い針さしてす~と赤いのをだすの···。これ“ちのけんさ”つまり血液検査の事。可愛いねぇー。

話は戻る。妙桜寺から南に進む。畑地を過ぎると右手にアーチェリーの野外練習場が見えてくる。ちゃんとした遮へい物もなく気になる。ママコノシリヌグイが咲きヤマハギやコミカンソウも咲き始めた。おっ前が開けた!見晴らし良好。ムクロジの大木も見もの。集落の雰囲気も良い。のどかで良いねぇー。

布田道に合流して途中、谷戸の奥を覗き小野路宿に向かう。谷戸は野草に覆われツリガネニンジンが咲きタカサブロウやワレモコウも咲き始めた。里道を上り関屋の切通しに出る。切通しは薄暗く不気味な感じ。妖怪が“何かようかい!”と出てきそう。裏道を辿り小野路バス停から小山田方面に向かう。突き当りを右に行く。ひなびて雰囲気の良い里道だ。ここの風景も素晴らしい。ヌスビトハギやオトコエシが咲き始めた。
オトコエシ
ぶらきょろしながら“ならばい谷戸”に出る。田んぼにオモダカが咲き残りコンクリでなく土の小川が流れ懐かしい。ミソハギやカワラケツメイが群生しアキカラマツやセンニンソウ、ツルボも咲き始めた。秋の花が目だつ。暑~い!体に良くない。こんな日に元気なのはガビチョウぐらいだ。さっ帰ろう。この暑さはまだ続くようだ。長い夏になる。生きもの達も戸惑っている事だろう。このまま温帯四季の国が亜熱帯二季の国になっしまうのか気になる。
カワラケツメイ
以上、参考まで